日本の国土における「森林」の割合は、およそ7割と言われています。
つまり、古代から木材は素材としてその地に、充分に〝有った〟。
それが、日本に木造住宅が多いことの最大の理由です。
豊富にある資源を、探究心溢れる国民性を持つ日本人が、技術を研ぎ澄ませながら加工し、
同様に発展を続けてきた建築技術の中に生かされてきた。それが、「日本の木造建築」です。

また、日本の「気候」も大きな理由に挙げられます。高温多湿で、年間を通して降雨量も一定しないという日本では、湿気の多い環境の中で、心を休めたい「家」という空間を作る素材として、通気性がよく、設計上の自由度も高い木材が選ばれてきたのは、自然の摂理と言えるでしょう。
日本が世界でも類を見ない「地震多発国」であることも、木造建築が多い理由の一つ。吸湿性と柔軟性の高い木を「はめ込んで組み立てる」工法が、伝統的に確立されている日本の木造建築は、大きな揺れでも接合部がズレない、高い強度を誇ります。

こうした木造建築の伝統技術は、
社寺仏閣の建築や修繕に
携わるプロフェッショナル、
いわゆる「宮大工」と呼ばれる人たちの中に、
細かい部分まで受け継がれています。

笠井木材では、
社寺仏閣の建築・修繕の受注も多く、
当然のことながら
宮大工の方々との仕事も
日常的に存在しています。