春日部ひろし歩き
春日部で育ち、地元で二つの会社を経営する男です。
2017.9.06 (Wed)
第4歩 疲れに効く「ふたり酒」
仕事でくたびれた気持ちに、一番効くクスリ。
それがなんなのか考えてみると、
「気心の知れた人と飲む酒」
ってところに辿り着く。
できればつまみのおいしい居酒屋で、
キビキビと働く若い衆を横目に見ながら、
大将と話し、ときどき若い衆をからかいながら、
心の底から馴染んだ人と、乾杯。
そんな時間を、そんな場所を、
いつも心の中のピルケースに入れておきたいものです。
「ちゃんと飲んだら入れとけよ、ボトル」
親方からそう言われて、いつも“二人の共同ボトル”を
置いてあるのは、我が社から歩いてすぐの「義丸」。
会社を始めた頃からお世話になっている
この大工の親方とのお付き合いはもうン十年で、
はじめの頃はおっかなくて仕方なかったけど、
今では、「誰かと飲みたいなぁ……」のときに、
一番最初に頭に浮かぶ人になった。
それでもって、親方と一緒に飲もうとなると、
やっぱりここに来てしまう。
義丸の大将は、はんにゃの金田にそっくりな男前で、
われらよりはだいぶ若いのに、
包丁の腕や魚の目利きは老練と見えて、
いつ喰っても刺身はピカイチ。
マグロの赤身、鯛刺、ホタルイカにクジラ、
どれを頂いても、港町の居酒屋にいるような新鮮さだ。
今日は加えて、枝豆に焼き空豆、イカのホイル焼き。
酒はいつもの薩摩・赤兎馬。
お店のスタッフは心地よいくらいに機敏で、気が利いて、
見ているだけで酒のつまみになるし、
親方とのふたり酒に、絶妙のタイミングで参加する
大将の話もおもしろい。
「気がつくと足が向いている」
そんな店が生活圏内にあるのが、ちょっと誇らしい。
というお話でした。
海鮮居酒屋 義丸
春日部市中央1-50-7 ガーデン中央ビル103
(春日部駅西口より徒歩4分)
Tel. 050-3477-6691