笠井 浩
経営者として。

春日部で働く経営者としての日々

ピーカンの空にあいつの笑顔

7月、夏真っ盛りのとある日、久しぶりに
友人たちだけの2パーティで、ゴルフをしてきました。
この日、初めて一緒に回る人も数人いて、
でも、みんなが一つの絆で結ばれている、
本当に「プライベートな」ゴルフコンペ。
開催のきっかけとなったのは、
6月初旬の、とある宴席での出会いでした。
 
友人Tの三回忌。
 
Tは、高校時代の同級生でした。
15歳で知り合い、クラスは一度も同じになったことがないのに、
遊び場ではいつも、同じ席にいる。いわば「悪友」。
その関係性は、大学時代も、社会人になってからも、
途切れることなく続きました。
50歳を超えた最近でも、年に数回は会い、
酔いに任せてはいつも、
本当にくだらない話で笑いあっていました。
 
Tは、誰からも嫌われることのない、
本当の「憎めないヤツ」でした。
酒を飲めば、他人の悪口は言うし、酒乱で大騒動を起こすし、
歌はド下手だし、すぐに寝るし、脱ぐし……
どうしようもない酒飲み仲間なんだけど、
ちょっと会わないでいると、
「最近、あいつと飲んでないなぁ…」
と思い浮かんでしまう。そんな男でした。
 
そんなTが、クモ膜下出血で倒れ、意識が戻らないまま
逝ってしまったのが、2016年の6月初旬のこと。
以来、命日周辺に、「バカなあいつが大好きだった人たち」が
あいつの「飲みの主戦場」だった上野で、
高校や大学の垣根を超えて集まり、浴びるほど飲んで、
あいつの思い出話をするようになりました。
 
今回のコンペには、そんな宴会で知り合った、
あいつの大学時代の先輩たちも参加してくれました。
「あいつには、こんな迷惑をかけられた!」話で盛り上がり、
仲良くなった人たち。
 
Tは、なぜか「人が集まる」男でした。そして、
初めて会った人間でもすぐに仲良くなって、
あっという間に新旧の友人を繋いで、
人見知りの垣根を超えてしまう男でした。
 
T。
お前は、いなくなってもまだ、俺たちを繋ぐんだな。
 
この日、参加してくれたプレイヤーの中には、
大学の体育会ゴルフ部で活躍中の、
プロのトーナメントでベストアマを獲得した、
未来のプロゴルファーが一人。
高校時代の同級生夫婦の息子さんです。
 
世代まで繋げられちゃって、思わず、
ピーカンの空にTの笑い顔を思い浮かべてしまった
夏の好い日でした。
 
 
 
 
 
この日のメンバーは総勢8人。
次回は、もっともっとパーティが増えることに期待! @千葉カントリークラブ梅郷コース