笠井 浩
経営者として。

春日部で働く経営者としての日々

大恩人の「心意気」に触れて

人生の節目で、自分にとって生涯大切になる
「出会い」というものがある。
私はそう思っています。
私が一級建築士に合格したのは、
一年余分に行った大学を卒業して三年後のこと。
その喜びは全て、佐久間順三先生との
「出会い」に起因すると、今でも思っています。
佐久間先生は、宇都宮大学で博士号を取得され、
現在は日々、日本の木造住宅の耐震化に、
献身的に尽くされています。
先生から、突然ご連絡をいただいたのは先日のこと。
「笠井くん、君の事務所の近くに ダイビングショップがあるだろ?」
突然、71歳になる先生のお口から〝ダイビング〟という
フレーズが出たことに驚きました。そして、
お話に出ているダイビングショップが、
私が数年前から趣味としているダイビングで、
常々お世話になっている、優秀なショップであったことにも。
もちろん先生には、ダイビングをしていることも、
そのお店にお世話になっていることも、話したことはありません。
「友人と行く沖縄旅行で、慶良間諸島の阿嘉島に
行くことになったんだ。ダイビングで有名なところなんだろ?
友人たちは皆、ダイビングのライセンスを持っていて、
すごく楽しみにしているから、
『みんなが潜っている間、僕は何をしていればいいんだ?』
って聞いたら、『適当に散歩でも……』なんていうんだよね。
そうなると私もムキになっちゃって、
『いやいや、私も体験ダイビングでついて行くよ!』
って行って、現地のショップに問い合わせたんだ。
そしたら、『70歳以上の方は、体験ダイビングは
 受け付けていません』っていうんだよ……」
ならば、ライセンスを取って、通常のツアーに参加しよう!〟
と考えた先生が、お住いの久喜から近いダイビングショップを
調べた結果が、今回のご連絡だった、ということです。
久しぶりに触れた先生の「心意気」に、感じ入りました。
70過ぎての「新しい挑戦」をそばで見てみたいと思い、
伊豆でのライセンス講習にお付き合いすることにしました。
講習は、一泊二日で行われ、二日間で4本潜ります。
普段、運動をしていない人には、相当辛いもののはず。
先生は、何度も挫けそうになりながら、
「俺を殺す気か!」と私に言いながら、
本当にがんばっていました。
先生、ライセンス取得おめでとうございます。
阿嘉島の青い海の話、今度聞かせてくださいね。
 
 
 
佐久間順三先生。
私(笠井浩)が、大学卒業後にお世話になった佐久間建築設計研究室の代表者でした。
工学博士で、現在は、建築防災に関する様々な活動の第一線でご活躍されています。
 
 
 
「瀬戸内海を見るのは何年振りか。変わらぬ美しさに、思わずテンションが上がってしまった。
 
 
 
ハードな、二日間で4本潜行の講習でしたが、無事、認定をいただけました!