春日部ひろし歩き

春日部で育ち、地元で二つの会社を経営する男です。

Kasukabe

第6歩 暑さに負けてしまいそうな夜には

猛暑。

こうまで暑い日が続くと、普通に仕事をこなしているだけでも、

心身ともに「くたびれたぁ……」な夜を迎えることになる。

そんな夜の仕事終わりは、できることなら、

店内の照明も明るすぎず、クーラーが適度に効いていて、

若者たちの馬鹿騒ぎの声もなく、落ち着いた雰囲気の店で、

できれば顔見知りの一人や二人と、静かに話しながら、

じんわりうまいつまみと、好きな酒で、

眠りにつく前のひと時を過ごしたくなる。

会社から歩いてすぐのところにある「葵」は、

まさにそんな店だ。

開店してから22年。

表通りから少し入ったところにあるこの店は、

「どうだ!」と声高に主張することなく、それでいて、

大騒ぎしたい若者には少し敷居が高く思えるような、

その落ち着いた店構えの佇まいからして、一味違う。

肝心な「味」の方も、間違いない。

埼玉県内の料理店で修行を重ねてきた大将が、吟味を重ねた素材。

刺身でいうなら、千葉のキンメに北海道のつぶ貝、

福岡のだるまいかに島根のアジ。そしてノドグロ。

野菜は基本、地元産のものにこだわりあり。

そして、なんと言ってもこの店がこだわっているのが「鳥」の味。

鶏肉らしい「歯ごたえと甘み」がしっかりと感じられる、

人気の「阿部鳥」を使った料理の数々は、

自分にとっては、注文マストの必須料理だ。

今日も今日とて、まずは腹を満たすため、

「阿部鳥のミートチーズ焼き」と「丸茄子阿部鳥挟み焼き」を

来店するなりの速攻オーダー。いきなりかぶりつく。

凝縮された鶏の旨味が、チーズや丸茄子の脇役たちに盛り上げられながら

口に広がる瞬間の幸せ。……その安定した美味さに、ありがとう。

酒は、最近凝っているハイボール。本日のチョイスはジョニ黒。

グビッと一杯やって息を吐けば…カウンターに知り合いの顔。

今日も良い「就寝前のひと時」になりそうだ。

 

 

美味しんぼ 葵

〒344-0067
埼玉県春日部市中央1-57-8コーポ井出

(春日部駅西口より徒歩5分)

048-738-2317

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